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「老後破産」書評

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本書ではNHKの取材に基づいた老後破産の実態をまとめています。 時間は流れ続ける 人生は生まれてから歳をとっていく一方通行であり、逆に向かうことはできません。 いま老後ではない人は老後破産がイメージできないかもしれません。 いま老後破産している人は若いころにこうしておけばよかったと思うかもしれません。 幸い我々にはこういった書籍を通じて学ぶ力が備わっています。もう少しで老後破産しそうな人にとっても有益な書籍です。 何が原因になりうるか? 現役時代は普通に働き、退職後は貯蓄をもとに普通に年金で暮らしていた人が、「病気」で医療費がかさんで破産予備軍となります。 大きな病気をしなくても健康寿命が尽きると介護が必要となります。介護保険を利用したとしても介護サービスにはお金がかかります。 日本には生活保護の仕組みがありますが、住宅や預金があると生活保護をうけられないという条件が高齢者を苦しめています。 どうしたらよいのか? とにかく働く。しかも夫婦で70歳まで。働くことは社会とつながること。 夢を追い求めるのもよいが、資金がないのに夢は求められない。 お金は大事。知人や役所も味方につける。

「人材育成ハンドブック」書評

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人材育成ハンドブック この本の副題は「いま知っておくべき100のテーマ」です。 数が多いと思いつつも、読み進めていくと「知っておくべき」内容と、「実践すべき」テーマが、読者それぞれに意識付けされるものと思われました。 つまり100全部を実行する必要はなく、このなかで自分の環境に合ったものを採用してくださいという筆者の意図が感じられました。 以下は私の視点でピックアップした項目です。 行動変容の5ステップ いきなり人は変わりません。生活習慣の改善を目的にした行動変容ステージモデルは、5つのステージに分けられます。 前熟考期 熟考期 準備期 実行期 維持期 課題の認識もないままに行動だけ促しても成果は出ないでしょう。会社からの期待を伝え、ギャップを感じてもらう前熟考期から始める必要があります。 コンピテンシー 日本でも2000年頃から人材戦略にコンピテンシーの考え方が採用されています。 目に見える「スキル」「知識」だけでなく、目に見えない「自己概念」「特性」「動機」にも着目する考え方です。 多くの企業では以下の項目をコンピテンシーとして採用しています。 リーダーシップ コミュニケーション 人材育成 チームワーク 創造 影響 決断 誠実 顧客志向 しかし、これらを全てカバーしている会社や経営者、マネジャーはどのくらいいるでしょうか? 恐らく1つも達成していない人も多いと思われます。優れた経営者でもかろうじて半分程度でしょう。 理想と現実のギャップは、社員の満足度にも現れます。会社や経営者に理想であってほしいと思う願いが、返って現実では落胆を招き、転職を続けたり、会社に居続けて疲弊したりしています。 両者に課題ありです。会社や経営者もこれは無理とあきらめず、100%の理想を追い求めてほしいものです。会社員も理想ばかり望むのではなく、むしろ現実はこのコンピテンシーはほとんど達成していないことを認識し、一つでも経営者に追加してもらうには、「自分が」どう行動すればよいかを考えてもらいたいです。 熟達化 エキスパートへの道筋が熟達化です。4つの段階に分かれます。 手続き的熟達化 定型的熟達化 適応的熟達化 創造的熟達化 1番目は単に手続きだけ覚える期...

「物語 フランス革命」書評

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物語 フランス革命 世界史を受講した人であれば必ず学ぶフランス革命。それを物語として記載したのが本書です。 受験のときは事件と年号を覚えるのみだったフランス革命を、本書では背景と人ひとりずつに着目し、なぜそのような事件がそのタイミングで起きたのかを紐解きます。 フランス革命の主な出来事を列挙します。 ルイ16世即位 三部会開催 バスチーユ陥落 ヴェルサイユ行進 ヴァレンヌ逃亡事件 対ヨーロッパ戦争 ルイ16世処刑 ジロンド派とジャコバン派の闘い 恐怖政治 テルミドールのクーデター ナポレオン登場 ブリュメールのクーデター 皇帝ナポレオン戴冠 これらのことが、1774年から1804年の30年間に凝縮されています。 もっと絞れば1789年のバスチーユ陥落から1799年にナポレオンが政権を掌握するまでの、たった10年間が本格的な革命の期間となります。 我々は200年後の世界に生きています。 1989年から1999年まではバブル絶頂から失われた10年であっという間でした。 フランス革命の激動を学ぶとき、変革の現代の緩やかさも感じるのです。

「データを集める技術」メモ

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データを集める技術 主にスクレイピングやRSS・APIを活用したデータ取得の方法が、具体的に記載されており、大変参考になります。 ここではサンプルとしてAmazonのランキングや株価データなどを用いていますが、利用者のアイデア次第で応用が効き、ビジネスに役立てることができると感じました。 Excelの利用 VBAのライブラリ参照設定 Microsoft HTML Object Library Microsoft Internet Controls http://isbn.sbcr.jp/89029/ MSHTMLリファレンス ChromeのXPath id属性からの相対パス なお、FireforxのXPathは、htmlからの絶対パス Google Spread Sheetの利用 ImportXML関数でURLとXPathを指定してHTMLタグを取得 ImportFeed関数でRSSフィード取得 IMPORTFEED(URL,[クエリ],[見出し],[アイテム数]) IFTTTの利用 Googleアラート→RSS→IFTTT→Google Spread Sheet という流れで最新情報取得 Google Spread SheetのParserモジュールも活用 Import.ioの活用 スクレイピングによるデータ収集。一部有料。 Amazon Machine Learning 二項分類 多項分類 回帰分析 が可能。 Quandlから学習データを取得してサンプル活用

「時間とはなんだろう」書評

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時間とはなんだろう いま何時? 時間というのはどの国でも老若男女を問わず知っている概念であり、それでいて本当に時間を理解している人は少ないのではないでしょうか。 それが私がこの本を手にとった理由であり、そこに答えがあると思って読み進めるわけです。 時間が止まる? 時間は動くもの。流れているもの。 それでは時間が止まったら? よく映画やドラマであるような、自分以外のすべてのものが止まるわけではありません。 時間が止まれば、そもそも光も止まっています。つまり何も見えません。 情報を受け取る側も何も考えられません。 時間は原子のレベルに至るまでものの動きをとらえたものです。そこからもたらす変化を記録することで時間を認識することができます。 もし原子のレベルまで止まっていたら、そしてまた動きを再開したら、その期間は時間は流れていないのです。 時間と物理学 筆者は時間とは何かを導き出すために、ガリレオ、ニュートンから始まって、アインシュタイン、ボーア、そして最新の超ひも理論まで、近代物理学をもとに紐解いています。 解説は端的でわかりやすく。私が過去に勉強してきた内容の振り返りにもなりました。 しかし、私は時間と物理学を結びつけたことはありません。 一般的な人間の感覚では、蓄えられる情報量の一般的な増加を時間経過と判定しているように思えます。 ただし物理学の世界ではそうではありません。 特殊相対性理論によれば、空間方向の移動は時間経過と同じ意味を持っており、一般相対性理論によれば、重力は時間経過そのものです。 時間と空間をあわせた「時空」という考え方がある以上、時間は物理学と切っても切り離せません。 さらに量子力学も加わり、物質や力の及ぼす影響も出てきました。 時間・空間・物質・力が一体となった宇宙の姿を解き明かすことが、時間とは何かを知る手がかりとなるのです。 この本を読んで 人生哲学や仕事における自己啓発に役立つと思ってこの本を手に取りましたが、その内容にはいい意味で裏切られました。 この本は物理学の入門書であり、文系の人も含め全ての人にわかりやすく書かれています。 時間とは宇宙そのものです。 人生は死に向かって一直線の時間の経過です。死ぬと土に還る...

「LEAN UX-アジャイルなチームによるプロダクト開発」書評

LEAN UX-アジャイルなチームによるプロダクト開発 なぜLEAN UX? 一つはリスクを下げるため、もう一つは深化するUXに対応するため、と筆者は言います。 私も多くの開発プロジェクトに携わってきましたが、100%成功したものは一つもありません。 時間面、コスト面、社内調整面で何らかの妥協を強いられています。 そのなかで最善を尽くすための手法、それがLEAN UXだと思います。 アジャイル開発の4つの基盤 プロセスより対人コミュニケーションを ドキュメントよりソフトウェアを 交渉よりもユーザーとの協調を 計画よりも変化への対応を 組織に求められる変革 謙虚に、現実的に 小さく、部門横断的、外部とも連携 結果ではなく成果を求める スピードが第1 すぐ作る、それを何度もユーザー検証する、その力を知っている企業は成功し、知らない企業はいつまでも担当者の勘や経営者のわがままによってWebサービスをリリースし、そして落ち込んでいくということかと思います。

「0ベース思考-どんな難問もシンプルに解決できる」書評

0ベース思考-どんな難問もシンプルに解決できる どんな難問も? この本では「どんな難問もシンプルに解決できる」と言い切っています。 本のインパクトを与えるためにはよいのかもしれませんが、本当に「どんな難問」も解決できるのでしょうか? 囚人のジレンマに代表されるゲーム理論ひとつとっても、解決への道筋は示せていても、「解決できる」とまでは行き着いていません。 解決してきた事例が豊富 筆者はこれまで0ベース思考で解決してきた古今東西の事例を丁寧に紹介しています。 なぜ小林尊はホットドッグの早食いコンテンストで優勝することができたのかから、ヨーロッパの宗教改革が現在まで及ぼしている影響まで、まさに「0ベース」で根拠を客観的なデータに基づいて探っていったところに発見がありました。 それが本当に合っているかは分かりません。ただ少なくとも、直感と経験と声の大きさだけで判断が決まっていくようなものよりは、圧倒的に信憑性があります。 実践には時間も労力もかかる これまで誰も解決できてこなかった問題が、この本を読んだからといって明日解決できるわけではありません。 ただ、考え方のアプローチは明確に示しています。 0ベースであること この一点です。そのための根拠とデータと検証を、深く、常識にとらわれず、まわりの非難にも負けず続けていけること、そこに最終的な成功への道筋があると感じました。